食物アレルギーをお持ちの人は、症状が出るのを避けるためその原因となる食品をできるかぎり口にしないようにする、除去するといったことを行っています。
症状が出た場合には、抗ヒスタミン薬やアドレナリン自己注射薬などを使って症状に対応します。
このアレルギー症状に一生付き合わなければならないと不安視する人も多いため、さまざまな克服方法も提案されるようになってきました。
その方法の一つが、アレルゲンを避けるのではなく、あえて食べることです。
幼少期は食べれば症状が出ていた食品でも、成人になるにつれて症状が出なくなることは良くあります。
このメカニズムは明確には解明されていませんが、腸の機能が成熟することで免疫システムも成熟したのではないかと考えられています。
アレルギー反応は放置すれば治るというものでもありません。
少量食べて体を慣らすことで、アレルギーが改善されることもあります。
この方法で重要なのが、食べる量です。
症状は、皮膚や粘膜に症状が出るケースもあれば、咳や腹痛、ひどくなるとアナフィラキシーショックなどを引き起こすこともあります。
あくまでも重度の症状が出ない程度のごくわずかな量だけを摂取することが大切です。
無理に食べれば改善するどころか、体に大きな負担をかけてしまうので注意が必要です。
また風邪をひいたりして体調を崩している時には、食べるのは避けます。
この方法でアレルギーを改善させる場合には、かかりつけ医への相談のもと適切な方法で行うことが大切です。